The Adventure of The Kikuchis

Maid of the MistNiagara FallsMaid of the Mist


 な、なんと、菊池家は無謀にも海外にきて初めての旅行を、菊池家のみで敢行してきました。ナイアガラといえばアメリカでも有数の観光名所ですが、ボストンからは飛行機に乗っていくのがふつうのようです。車でも行けるのですが、悠に10時間くらいかかるみたいです。列車でも行けるようですが、ここで列車のことにふれると、私の主任(鉄道マニア)からたくさん添削が入りそうなので、やめておきます。(注:別に主任が嫌いなわけではありません)
 さて、菊池家がどんな苦難を乗り越えたか、とくとご覧ください。

Why? なぜナイアガラへ?

 どうして菊池家だけで旅行に行ったかというと、実は私(Yuichiro)の両親と母方の叔父がはるばるボストンへ1週間も遊びに来るというので、「これはどこかへつれて行かねば!」と親孝行な私たちは考えたのでした。しかしながら英語ができなくても観光でき、さらに近いところを考えたのですが、近場というとニューヨークナイアガラぐらいしか思いつかなかったのです。英語のことを考えるとニューヨークはちょっとおっかないので、ナイアガラに連れていこうということになりました。また、親という強いスポンサーを味方に付けた私たちは「飛行機+高級車のレンタカー+滝の見える高級ホテル」という超豪華な旅行をプレゼント?しようと悪巧み?に舌なめずりをしたのでした。

Plan 旅行の計画

 旅行で最初の難関は飛行機、ホテル等の予約です。が、しかし、ボストンには日本人がやっている旅行代理店があるのでした。そこへ行けば飛行機、レンタカー、ホテルの予約はすべてやってもらえます。実はそこの代理店へ行くまでは、日本人相手のツアーにのっかってしまえばいいかなと考えていたのですが、代理店のちょっとお節介なおばさんが、ツアーで行くと現地でニューヨークから来る組と合流するため待たされるので、自分たちでレンタカーを借りて行った方がよいといわれてしまったので、レンタカーを借り、自力でナイアガラホールへ向かうことにしました。それに、ナイアガラへは飛行機で行けると書きましたが、実際には最寄り空港がアメリカ側の「バッファロー」、カナダ側の「トロント」があり、そこからバスかタクシーの公共機関を使うか、レンタカーで行くことになるのです。我々は5人で行動するのでタクシーでもそんなにお金はかからないのですが、レンタカーの方が現地でも何かと融通がききます。5人という人数を考え、乗用車で一番大きなタイプを借りました。飛行機はナイアガラまでの距離が近い「バッファロー」空港行き(USAir)のチケットをとり、ホテルも少々高めですが「ルネッサンスホテル」の滝の見える部屋を予約しました。(なにが最初の難関だったのでしょう?)

 すんなり予約もでき、飛行機の時間を元にナイアガラでの行動計画を立てました。この時、大いに力になっていただいたのが同僚のMさんです。Mさんは以前、仕事でカナダのバーリントンに3ヶ月間滞在していたとのことでナイアガラへも4回も行ったことがあるそうで、観光ポイントをまとめてもらいました。ここで、Mさんの観光ポイントのメールの全文を勝手に掲載させてもらいます。

Mさんの観光ポイントメールへ

あと、赴任前に購入した観光ガイドをもとに、おおざっぱな計画を立てました。そのとき作った日程表も載せておきます。これは、両親が最近FAXを購入したので、遊びに来る前に日本へ送ったものです。

菊池家ボストン・ナイアガラ観光日程表

Trip 旅行当日

June 14 1997 (Sat)

 まず、菊池家のシボレーに乗って、ボストン「ローガン」空港へ向かいました。空港の駐車場にシボレー君は置き去りにされ、我々はカウンターへとチェックインに向かいます。駐車場は初日20ドル、後は1日につき15ドルと、比較的やすく駐車できます。飛行機はUSAirだったので、ローガン空港Bターミナルです。このターミナルには以前に行ったことがあるので、すんなりとチェックインまで済ませることができました。
 登場ゲートが直前に変更になりましたが、隣のゲートだったのであわてることなく搭乗できました。しかし、この飛行機がなんとプロペラ機で40人弱しか乗れない小さなものでした。飛んでしまえばなんてことないのですが、小型なせいか、飛び立った直後と着陸の直前の低空で飛んでいるときはかなり揺れたので、女房は帰りもこれだったらやだなーと、泣き言を言っていました。
 なんだかんだといっても、ちゃんと「バッファロー」空港に到着し、レンタカーの窓口もすぐに見つかり、車のチェックアウト(レンタカーを借りることをチャックアウトと言い、返すことをチェックインといいます。)も、予約がちゃんとできていたらしく、カウンターに行くと「菊池さんですか?(もちろん英語で)」とむこうから聞いてきました。「よしよし、順調、順調」と心の中でつぶやきながら、車のキーを受け取り、ターミナルを出て車に乗り込みました。
 ここからが最大の難所です。なんといっても、アメリカでは運転したことのない両親と叔父、方向音痴の女房しかいないのに、ナイアガラホールズまで運転しなければならないのです。事前にAAA(アメリカのJAFのようなところ)から周辺の地図は手に入れていたので、大まかな道順は頭の中に入っていたのですが、ここアメリカのジャンクションの複雑さといったら、首都高に匹敵するのです。それでも、何とかターミナルから最初の高速への乗り方をレンタカー屋のおじさんから聞き出し、出発しました。一応、ジャンクションごとには看板にナイアガラホールズ方面の降り口が書いてあったので、迷子にならずにナイアガラホールズにたどり着くことができましたが、終始心臓はどきどきしていました。
 ホテルはカナダ側だったので、まず国境をわたる必要がありました。国境をわたるにはナイアガラ川が国境になっているので「レインボーブリッジ」をわたります。ここは有料で、橋を渡る前にゲートで1ドル払います。渡り終えるとまたゲートがあり、ここでパスポートを見せます。全員分のパスポートをゲートの人に見せ、どこに住んでいるとか簡単な質問に答えた後、ゲートの向こう側にある小さな事務所に行き、各自パスポートにハンコを押してもらい、これで入国できます。

ナイアガラへのアクセス(工事中)

Niagara Falls

Niagara Falls
 ホテルにチェックインし部屋に入ってみると、滝の見える部屋のはずが、滝のてっぺんしか見えません。ま、反対側の滝が見えない部屋よりはましと思って我慢することにしましたが・・・。午後初の飛行機にしたため、ホテルに到着したらもう夕方の5時になっていましたが、アメリカは夏時間で9時近くまで明るいため、まだ十分に観光してまわる時間がありました。ホテルは滝まで500mくらいの所なので、さっそく歩いて観光に出かけました。

 まず、滝へ行く途中にある観光用のタワーに登りました。登ったタワーは「スカイロンタワー」と呼ばれ、このあたりでいくつかあるタワーの中で一番高いタワーです。登るとそこは絶景で、ナイアガラホールズを一望できました。ここで、ナイアガラホールズはどんな風に存在するかを説明しておきますと、滝はナイアガラ川と呼ばれる五大湖のエリー湖からオンタリオ湖へと流れている川の途中にあります。幼少を太平洋岸で育った私としては、川というものは北から南へと流れるものだという既成概念があったため、滝も南向きにあるものだと思っていたのですが、ナイアガラ川は北から南に向いて流れているため、滝の向きも北向きでした。よく考えれば、大学時代住んでいた長野の千曲川も北向きに流れていましたが・・・。詳しいことについてはガイドブックをみてもらうことにして、続けたいと思います。タワー自体は東京タワーと同じように、中にはおみやげ屋とかゲームセンターがありました。そんな中で、おもしろかったのはペニー(1セントコイン)をつぶしてキーホルダーにしてくれるものでした。料金は1ドルなので、計1ドル1セントでこのキーホルダーを作ってもらえます。うまく写真が撮れていませんが、きれいなお姉さんが厳つい機械を使って作ってくれました。

 さて、タワーを降り、滝を間近でみられる「テーブルロックハウス」へと向かいました。間近でみる滝も絶景で音もかなりの迫力です。「テーブルロックハウス」へ近づくにつれ、しぶきが飛んできます。滝の高さよりも高くしぶきがあがっているのですから、ナイアガラ滝のすごさが伺えます。あまりのしぶきのすごさに滝の全景が観られないのが残念でしたが、しぶきによってできる虹はとてもきれいでいた。歩くにつれ角度も変わり、風の加減で二重の虹も観ることができました。「テーブルロックハウス」にはエレベーターに乗って、滝の裏側へもいけるようでしたが、歩き疲れた我々は6時過ぎには早めの夕食をとることにしました。ここのレストランは2階にあり、滝を眺めながら食事ができます。時間が早かったせいもあり、滝の見える一番よい席に陣取ることができました。こうなってはお尻に根が生えてしまいます。このまま夜のライトアップが始まるまで粘ることにしました。しかし、暗くなるのは9時過ぎ、ライトアップも9時過ぎです。我々はビールを2本ずつ飲み、食事をして、デザートを1つだけ頼み、終いにはコーヒーを頼んで時をつなぎました。そこまでやってもウェイトレスのおばちゃんは嫌顔一つせず、ニコニコと対応してくれたので、チップを多めにつけておきました。なんとか、コーヒーをすすりながらライトアップされた滝をレストランからゆったりと眺めることができました。ナイアガラ滝には平面的なアメリカ滝、奥行きのあるカナダ滝の2つがあり、カナダ滝の方が迫力がある感じですが、夜のライトアップはアメリカ滝の方が綺麗に浮かび上がっている感じでした。10時頃、様々な色で彩られた滝を眺めながら、また歩いてホテルへと帰り、長い1日が終わりました。(本当はまだ部屋で滝の音を聞きながら日本から持ってきた「粒ウニ」と「酒盗」を肴に飲んだのですが・・・)

Maid of The Mist 霧の乙女号
June 15 1997 (Sun)

 旅行2日目はナイアガラの主たる目的ともいえる「霧の乙女号」に乗りに行きました。朝ホテルをチェックアウトして、ホテルの観光案内カウンターで乗船口近くに駐車場はないか確認し、(ホテルの観光案内カウンターには日本人の女性が座っていました。)駐車場はないとのことだったので、歩いて乗船口まで行きました。乗り口は「レインボーブリッジ」近くにあり、ホテルからは20分くらいでした。レインボーブリッジの近くにはおみやげ屋やホテル街、ちょっとした遊園地があり、観光地っぽい雰囲気の強いところでした。なぜか蝋人形館がたくさんあるのは疑問ですが・・・。

 乗船場は午前中がったせいか比較的すいていて、すんなりと乗船することができました。料金は大人10USドル、乗船する前にカッパを配ってくれます。この日も天気が良く、暑いくらいだったので、カッパを渡されてすぐに着てしまうと暑いの何の。カッパは乗船後アメリカ滝を過ぎてからでも間に合うので、玄人は後からゆっくり着ます。すぐに着てしまうのは素人とばれてしまいますが、乗船者のほとんどが受け取ってすぐに着ていました。ご多分に漏れず我々もすぐに着てしまい失敗しました。
 乗船後の景色はと言うと、アメリカ滝はかなりの迫力です。下から見上げると、より滝の高さが感じ取れ、圧倒されます。また、アメリカ滝の下にはしぶきを浴びながら歩ける歩道が設置されていて、そこを通る人の姿もよく見えます。今回は時間もなく私たちは行っていないのですが、次回行く機会ができたら是非行ってみたい所です。カナダ滝の方はと言うと、これは景色がいいとかいう問題ではありません。あまりにもしぶきと風がすごすぎて、周りを観る余裕がないくらいです。台風の中にいるようなので、カッパをしっかりと着ておかないと大変なことになります。私は事前にMさんからアドバイスを受けていたので、しっかりとカッパのひもを縛り、目だけを出してサングラスをかけていたので、ほとんど濡れずにすみましたが、一生懸命写真を撮ろうとしていたおじさんは服もカメラもビショビショになっていました。おじさん、ちゃんと教えなくてごめんなさい。ここは、しぶきを浴びるのが目的と思って乗る必要があるようです。

OK Shop OKショップ

 さて、霧の乙女号にも乗り、今回の旅行の目玉も通り越したということで、のんびりと歩きながら車のおいてあるホテルへと向かいました。途中食事とおみやげ屋により、ホテルに着いたときには1時くらいでした。まだちょっとだけ時間があるので、車で大橋巨泉さんのやっているおみやげ屋「OKショップ」に立ち寄りました。ここもMさんに、日本語で買い物できるから是非行ってみてはと言われていたので、ホテルの人に場所を聞き、言ってみたのですが、中は本当に外国にいるのかわからなくなるくらい日本人しかいなく、買い物も日本語なら、日本円までも使えてしまうのです。ほとんどの買い物客はツアーの一環としてバスで乗り付けて来るようです。ここにはカナダ中のおみやげがそろっているみたいで、みんなたくさんの買い物をしていきます。しかし、どうみても先日菊池家が近所のスーパーで買ったランチョンマットと同じものがおいてありました。値段は同じくらいでしたが、まさにそれを買おうとしているお客さんがいたので、よっぽど「それはうちの近所のAmes(ホームセンター)でも売ってますよ」と教えてあげようかと思いましたが、夢を壊しても何なのでやめておきました。

Goat Island ゴート島

 帰りの飛行機は5時くらいの発だったので、ナイアガラホールズを3時くらいに出れば間に合うのですが、入国でとまどうと事なので、2時には「OKショップ」を後にして、「レインボーブリッジ」へと向かいました。アメリカへの入国もすんなりと済ませることができ、ちょっと時間ができたので、アメリカ滝とカナダ滝の間に浮かぶ「ゴート島」へ寄ってみることにしました。この島には先ほど紹介したアメリカ滝の上を歩けるツアーの入り口があるのですが、そこまで寄っている余裕はありません。我々は車を駐車してカナダ滝を観ることにしました。ゴート島に車で入ると、島を一周する一方通行の道があり、滝の反対側と滝側に駐車場があります。日曜日だというのに駐車場はガラガラで滝側の駐車場にとめることができました。料金は4ドル、滝の反対側にとめた場合には、遊園地にあるような遊覧バスで滝側に来ることができます。
 アメリカ側から観る滝もまた違った角度から観られますし、風の加減なのか、しぶきもかからずに観られます。時間があまりなく、アメリカ滝の方に行けなかったのが心残りです。

Comment 所感

 このあと、帰りの空港までの道のりもからりドキドキものでしたが、長々と書きまくってしまったので、やめておきます。こんなにたくさん読んでいただいてありがとうございました。菊池家始まって以来の大冒険は事故もなく、無事帰ってくることができました。これもみなさまの日頃のご愛顧のおかげと、信じて疑いません。(うそばっかり)

 ナイアガラは本当にすごいところでした。できることならボストンに居るうちにもう一度行ってみたいと思っています。何故ならまだまだ見所が残っているからです。今回行けたのは下記のようにほんの数カ所です。

  • タワー(スカイロンタワー)
  • テーブルロックハウス(上だけ)
  • 霧の乙女号
  • ゴート島
今度行ってみたいところは、
  • テーブルロックハウス(下に降りて滝の裏側を観る)
  • 風の洞穴(アメリカ滝を歩く)
  • ワールプール(直径200mの大渦巻き)
  • ナイアガラ・オン・ザ・レイク(小さいけど綺麗な町)
と、今思いつくだけでもこんなにあります。また、後から見つけたのですが、ナイアガラに関するホームページもたくさんあるようです。検索ページの「goo」に行って、「ナイアガラ」と入れてみてください。たくさんのナイアガラフリークがいるようです。

 また、今回初めて英語のできない菊池家のみで旅行へ行って来たわけですが、結局「英語ができなくてもなんとかなる(観光地なら)」というのが我が家の教訓でした。


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